第13期『ハートフル大学』 第7回講演開催
1.開催日時 |
|
11月1日(土) 13:00〜15:00 |
2.講師 |
|
観山正見氏(国立天文台台長) |
3.演題 |
|
「大宇宙と千大千世界」 |
第7回講演 概要
11月の第7回講演は、国立天文台台長の観山正見さんをご講師にお迎えして開校しました。 観山さんは「大宇宙と三千大千世界」の演題のもと、宇宙の誕生や構造、惑星の終焉、地球外生物の可能性、そして宇宙と仏教の世界観の類似性などを映像を用いてお話し下さいました。
〜 宇宙には、本当に星の数だけ星がある 〜
銀河には、それぞれ1千億個の星があります。まさに、宇宙には本当に星の数だけ星があるということなのです。さて、このような宇宙の階層性は、実は演題にもしました「三千大千世界」という仏教の中の宇宙観と非常によく似ているのです。
〜 我々は皆、星から生まれてきたのです。 〜
我々の体を構成する物質には、酸素とか炭素とかシリコンとかが含まれていますが、それらはすべて宇宙とつながっていたと言えるわけです。宇宙の始まりの最初の90億年の間に、長い時間をかけて仕込まれてきたのです。ある種、輪廻をほうふつさせますよね。
〜 宇宙は広い、くよくよせずに明日をしっかり生きよ 〜
ただ生命が生まれるだけならわりと簡単ですが、人間のように知性ある生命として進化するのは、ものすごく時間がかかっています。そういう意味で人間というのは貴重な存在なのです。宇宙はどこでも同じであり、どこでも平等というのは宇宙の真理でもありますが、星にもそれぞれ違いがあるように、我々もそれぞれの個性は大事にしたいものです。
(『ハートフル大学』コミュニケーション誌「ハートフル」講演録より一部抜粋)