第14期『ハートフル大学』 第9回講演
1.開催日時 |
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1月9日(土) 13:00〜15:00 |
2.講師 |
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中西智海氏(本願寺派勧学) |
3.演題 |
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「ひらけゆく人生」 |
第9回講演 概要
平成22年最初の『ハートフル大学』第9回講演は1月9日開校でした。ご講師は本願寺派勧学の中西智海さん、演題は「ひらけゆく人生」でした。中西さんは、人間が生きていく上で何が必要なのかという事から、宗教の必要性、仏教の奥深さ、有り難さ、そしていのちについて熱くお話し下さいました。
〜 欧米では、1週間が始まる日曜の朝を礼拝で迎える 〜
あちらの人にとって日曜日は聖日。1週間の始まりとなる日曜の朝が礼拝で始まるわけです。キリスト教でもイスラム教でも聖日として大切にされています。聖日とは何の日かというと、いのちを見つめ直す日なんですよ。
〜 人間だけが偉いんですか? 〜
インドに「サットバ」という言葉があります。生きとし生けるものという意味なんですが、これは人間だけを示しているわけじゃありません。動物も植物も全部含まれています。この言葉が中国で漢訳されて、仏教の「衆生」または「有情」という言葉として、今私たちに伝わってきているんです。
〜 生まれて初めて父親を仏として拝んだ日 〜
「きょうはお通夜の晩であるが、お前の本当の意味での誕生日だ」と伝えました。それは、そのお葬式の日が息子さんにとって、生まれて初めて父親を仏として拝んだ日、その出遇いの日、人間が生まれ変わった日だという意味です。
(『ハートフル大学』コミュニケーション誌「ハートフル」講演録より一部抜粋)