第15期『ハートフル大学』 第5回講演
1.開催日時 |
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9月11日(土) 13:00〜15:00 |
2.講師 |
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中迎 聡子氏(宅老所いろ葉代表) |
3.演題 |
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「老いに向き合い ともに生きる」 |
第5回講演 概要
9月11日、 第15期『ハートフル大学』第5回講演が開催されました。ご講師は、宅老所いろ葉代表の中迎聡子さんでした。中迎さんは、「老いに向き合い ともに生きる」という演題で、老健施設での勤務経宅老所いろ葉を作るに到った話されました。
〜 車椅子に座らせることで奪ってしまった能力 〜
自分でイスに座れるようになったら、次は何かの支えで立って歩けるように練習していきます。練習では、スタッフの太ももに全身を預けてもらう形にして、お年寄りに自分で立っている雰囲気を作るんです。
そうしていくうちに、私たちスタッフの方も、支えているお年寄りに何となく力が入っているのが感じられてきます。
〜 その人にとっての「ちょうどいい」 〜
ごはんの時間も決まっていません。食べたいときがご飯の時間です。お腹がすいたときにたべるのが一番おいしい食事ですからね。朝3時が朝ご飯の人がいたら、その人の時間に会わせて、朝3時には炊きたてのご飯ができるようにしていました。
〜 介護をする人はロボットではない 〜
100人いたら100通りの老いがあり、そのご家族を含め、いろんな形があると思います。それを私たちはいろ葉の中で感じさせられ、考えさせられてきました。人と関わる仕事をする私たちはロボットではありません。1人の人間として生き、1人の人として向き合い、1人のお年寄りについて語り合える介護をしていきたいと思っています。
(『ハートフル大学』コミュニケーション誌「ハートフル」講演録より一部抜粋)